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レジ袋有料化から2年 福岡でも高まる「エコ意識」 “マイバッグ8割” プラゴミは美しく再利用

暮らし

2022/09/29 20:55

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開始から2年がたった『レジ袋の有料化』。

身近な問題を通じてエコへの意識が高まるなか、プラスチックごみを削減する取り組みが進んでいます。

福岡市・天神のスーパーマーケット。

食品売り場では、レジの前で大小の袋を5円と3円で販売しています。

◆リポーター
「レジ袋有料化から2年以上が経ち、今ではどのくらいの人がレジ袋を購入するのでしょうか?」

レジ横に定点カメラを置かせてもらい、何人がレジ袋を購入するのか調べてみると…

17人連続でレジ袋を手に取りませんでした。

◆記者リポート
「今30分くらい経ったんですけれども、だいたいの人がレジ袋を買っていないみたいですね」

2時間でレジ袋を買った人は143人中23人。

8割以上の人が購入した商品をマイバッグに詰めて持って帰っていました。

◆マイバッグを持っている人
「(レジ袋は)買いません。当たり前になっているからですね、(マイバッグを)持ち歩くのが。できるだけ自分で持ってくるように。それ以上に買い物しすぎた時に買います」

生活に浸透したマイバッグ。

意外と多かったのがー

男性が取り出したのは、別の店で購入したレジ袋です。

◆男性
「今日はたまたまこれね、100円ショップの」

◆女性
「別のところで(買った)結構丈夫なのでいつも持っています。冷蔵とか冷凍とか、水分が出るじゃないですか。別々に乾いたものと分けている」

以前、購入したレジ袋を再利用する人も多いようです。

◆イオンショッパーズ福岡店 レジ担当 敷田恵美さん
「お客様もエコに対する意識がすごく強まっていて、当たり前の意識が変わってきた。皆さんそのようになってきています」

イオンでは、この“買物袋持参運動”を実施し、プラスチックごみ削減への取り組みを拡大。

2025年までに使い捨てプラスチックの使用量を2018年と比べて48%減少させる目標を立て、ストローやカトラリーを木製や紙製に切り替えるなどさまざまな取り組みを続けています。

一方、福岡市博多区のクリーニング店ではー。

◆クリーニング店 店員
「クリーニング後のビニール回収しておりますので、よかったらまたポイントをもらえますので、ぜひご協力お願いします」

こちらでは、7月から衣類用カバーを回収する実証実験を始めました。

カバーのリサイクルに協力すると、アプリでポイントを付与。

5ポイントたまると300円分の割引クーポンが利用できます。

多い日で1日に50枚ほど回収しているといいます。

◆来店客
「いいじゃないですか、家で捨てなくていいので。ポイントはうれしいかな」

◆来店客
「こういう取り組みをやっている企業は多いと思うので。見習わないといけないなと思います」

今年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法で、衣類用カバーは排出の抑制が求められていますが、福岡県内では約3300のクリーニング店が年間170トンの衣類用カバーを使用しています。

そこで福岡県は、衣類用カバーをリサイクルしようと実証実験に乗り出し、現在、県内14の店舗が参加しているということです。

◆アルサ 経営企画室 毛利明光室長
「徐々に(客に)浸透してきているところで回収率は50%くらいを目指していってカバーを半減していきたい。当店をご利用いただくことで一緒に環境問題に取り組んでいっていただけたらという思いですので、環境に貢献できるプラットホームになれれば」

一方、福岡市内の雑貨店にはきれいな海や自然を守るために生まれたある商品が-。

◆リポーター
「こちらの石けんケース、カラフルでとても可愛いですが、海岸に漂着したゴミから作られている環境に優しい商品なんです」

長崎県・五島列島の北部にある小値賀島は人口2600人ほどの小さな島。

海が透き通っていて観光客にも人気です。

ただ、浜辺には自然の美しさとは対照的にゴミが打ち寄せています。

そのほとんどが、プラスチック容器や洗剤ボトルなど、日常生活で利用するモノ。

漂着ゴミが島の大きな悩みになっていました。

◆九州産業大学 伊藤敬生教授
「回収したゴミ自体をどうするかというと、陸路がない状況ですから回収するのにすごくお金がかかり、島に穴を掘って埋めていくという残念な形でゴミ自体を処理していかないといけないという背景が長年あったわけですね」

島民の有志が月2回回収しますが海洋プラスチックゴミの漂着は後を絶たず、そのゴミは島に埋められるため深刻な問題になっていました。

こうした海洋ゴミをなくしたいという島民の思いに、九州産業大学で海洋プラゴミ問題を研究していた伊藤さんたちが協力し実現したのが石けんケース「mu(ムー)」です。

「mu」という名前には、ゴミゼロ(無)へ、という意味が込められています。

◆男性客
「良いですよね、リサイクルできて。キレイ、宝物が入っているみたいな感じで」

◆女性客
「普通だったらゴミとしてなくなっていくものが、またみんなの手に取る新しい物になっているので良いなと思う」

私たちの身の回りにある便利で使い勝手の良いプラスチック。

環境を意識した取り組みが様々なところで広がっています。

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