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園送迎バス置き去り防止へ Wi-Fi活用し実証実験 安全装置“義務化”に向け 【福岡発】

暮らし

2022/11/08 20:10

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8日朝、登園時間を迎えた福岡市博多区の幼稚園です。

◆赤木アナウンサー
「今、幼稚園にバスが到着しました。中には園児たちと先生が乗っています」

送迎バスから続々と降りて来る園児たち。

その後、職員がバスに乗り込み、園児が中に残っていないか1席1席チェックします。

この幼稚園では、複数の職員でのバス内チェックに加え、休みの連絡がない園児については保護者に連絡を入れるなど、送迎バスへの置き去り防止に努めています。

◆那珂幼稚園 吉住園長
「日々ケガや大きな事故がないように緊張感を持って接しています」

子供を預かる園側が細心の注意を払う送迎バスでの子供の置き去り。

政府は来年4月から、全国の保育所や幼稚園などの送迎バスに、置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務付ける方針です。

そんな中、8日、この幼稚園で行われたのが…

◆赤木アナウンサー
「こちら送迎バスの中には、Wi-Fiセンサーが設置されています」

安全装置を開発した企業の実証実験です。

この実証実験は、車内に2台のWi-Fiを設置、その電波を活用して園児のわずかな動きなどを感知し、車内に子供がいると、パソコン上に波形が表示される仕組みです。

では、実際に園児がバスの中にいると、どうなるのでしょうか?

◆赤木アナウンサー
「今、園児がバスに乗り込みます」

すると…

◆赤木アナウンサー
「園児がバスの中を歩いています。グラフは大きく反応しています」

人の動きを検知し、波形が大きく動きます。

さらに座った状態でも、波形は小さいものの動いているのが分かります。

開発した企業では「今後も実証実験を重ね、どのように通知すべきか検討したい」としています。

◆村田製作所 中江広和さん
「通知方法ですね。先生に対する通知、家族への通知、バスそのものがランプが光る、クラクションを鳴らす、何が一番いいのか、この実証実験で詰めて行きたい」

◆那珂保育園 吉住園長
「人の目でも見ながら、機械の方でも二重にチェックができると思っています」

開発した企業は「実証実験で課題を改善し、来年4月の実用化を目指したい」ということです。

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