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新春対談 福岡市・高島市長に聞く 2023年は? 地下鉄延伸案は? 子育て支援は? 国政進出は?

暮らし

2023/01/04 20:10

160万人が暮らす福岡市のトップは、2023年、福岡市をどのように変えようとしているのか。

構想を伺いました。
対談の相手は、福岡市の高島宗一郎市長、48歳。

先日、4期目の当選を果たしたばかりです。

▼川崎キャスター
「キャスターをやらせてもらって、直接質問を1対1でできるのが非常にありがたい」
▼高島市長
「本当!?結構これまでもいろんな人にどんどん突っ込んでいってたやん」

記者歴14年。

様々な取材を経験してきた川崎キャスターが、ずばり高島市長に切り込みます。

【高島市長はサウナ好き】
▼川崎キャスター
「市長は大のサウナ好きで、TNCのサウナ特番にも出ていただいた」
▼高島市長
「あれ、何で出たんだろうね。市長になって裸さらすとか。鍛えた素晴らしい肉体ならともかく。でもサウナは、汗かいて、水風呂に入って、さっぱりする感覚は気持ちいい。(一緒に)行きます?」
▼川崎キャスター
「いいですか?一緒に。裸のお付き合い」
▼高島市長
「おたくの部長さんにお会いしたことがありますよ」

【2023年の福岡市は】
▼川崎キャスター
「事前に福岡市のキーワードを(フリップに)書いていただいた」
▼高島市長
「『跳(はねる)』。福岡市として飛躍するような、跳ねるような年になってくれるのではないかと。1月になると大名小学校跡の『福岡大名ガーデンシティ』広場部分がオープン。広場は先行して開放してくれる」

【陥没があったり…なんとか無事に開業を】
▼高島市長
「それから3月になると地下鉄七隈線(天神南~博多の延伸部分)が開業。私としては何と言っても陥没があったりとか、自分の中ではいろんなことがあった。地下鉄の駅を増やして伸ばすって、これだけ大変なんだっていう経験をしたので、なんとか無事に(開業を)迎えたい」

【さらなる地下鉄の延伸案は?】
▼川崎キャスター
「市長選後に話題になったのが、さらなる地下鉄の延伸の話。(七隈線の)空港国際線までの延伸案、地下鉄空港線の国内線から国際線へ伸ばす話、(七隈線)橋本駅と空港線姪浜駅をつなぐ3つの案も上がっているという話も出てきましたが、現状どれが現実的というか有力視されているんですか?」
▼高島市長
「どれもほぼ難しい話だと思っています。物事を始める時はタイミングもあって、コロナでインバウンド自体も(コロナ禍前の)当時とは全然違う状況になっている中で、いま大きなお金をかけて、国際線まで地下鉄を延伸しようと言っても、多くの人に今は理解していただけるタイミングでもないと思う。民間は採算採れないからしない、国の補助メニューもない、市の単体のお金だけでやらなきゃいけない、(維持管理に)毎年お金がかかっていくというのは、将来世代の負担になるので」

▼川崎キャスター
「4期目の4年間の中で、具体的なさらなる延伸案までたどり着くことはできない?」
▼高島市長
「私が選挙中に交通体系つくりたいと言ったのは、単に地下鉄の話だけではなく、これから福岡の隅々まで住む皆さんが、これからも安心して移動ができるかという交通体系をつくっていきたいということ。アイランドシティなど各地で実証実験をやっているAIバス。(AIバスは)タクシーとバスの真ん中ぐらいの存在。こういうものをどううまく配置しながら、全体の、ある部分では渋滞を抑えながら、交通が足りない部分をどううまく補充していくか、全体で解いていこう。こういったものをきちんと整理するというのを、少なくとも3年以内には形として提示したい」

▼川崎キャスター
「七隈線を国際線まで伸ばす案自体は存在している?」
▼高島市長
「存在しているというか、案というレベルでもない」

【天神ビッグバンで街はどうなる?】
▼川崎キャスター
「天神ビッグバンも伺いたい。大ビジネス街ができるのではないかという、期待と不安の声が市民から出ている」

高島市長、肝いりで始まった、福岡市中心部の再開発プロジェクト、天神ビッグバン。

延床面積は1.7倍、雇用は2倍以上の10万人近くになるとの試算が出ています。

大型のオフィスビルが次々と建設される中、市民からこんな声が。

▼福岡市民
「(これまでと)全く違う。機械的な街になるのは嫌だ」
▼福岡市民
「直接、天神ビッグバンは関係ないから」
▼川崎キャスター
「天神ビッグバンでどんな街になる?市民の暮らしが豊かになる?」
▼高島市長
「給料の高いビジネスがやってくる。福岡の賃金を上げることにもつながる。より大きな夢が福岡で叶うような、そんな街にしていく」

▼川崎キャスター
「各事業者がそれぞれ建て替えを進めるので、天神という全体の設計図というか哲学というか、イメージ図がなかなか持ちにくいという声が聞かれる」
▼高島市長
「行政が公共事業でお金を出してやれば、皆さんの意見を聞きながらデザインできた街になれるが、それぞれのビルは民間の所有で、工事も民間のお金でやっていること。私たちは規制緩和で建て替えがしやすい制度をつくった。なかなか民間の開発に対して、こうしてと直接的には言えない。ただ、この街が無機質なものや味気ないものにはしたくない。ワクワクするような、そういう天神であり続けてほしいと思う。天神という街はこれまでも刺激的な街でした。なぜ天神の街が刺激的だったか。新陳代謝があったから。常に最先端があって、その時々に一番人が集まる、集められるものが、天神に集積していくことを繰り返している。そこ(天神)に行くと最先端であるという街であり続けたと思う。それがこれまでと同じ“商品”では(いけない)。街自体もアップデートするタイミングになったということでは。皆さんの思い出を壊しているという部分で『高島ッ!』という人もいらっしゃるでしょうけど、そこは私が引き受けて」

▼川崎キャスター
「痛みを伴うものですね。一定の」
▼高島市長
「憎まれ役はしなきゃいけないと思う」

強い決意で天神ビッグバンを進めていくと覚悟を示しました。

【子育て支援の今後は?】
さらに市民が関心をよせているのは?

▼福岡市民
「最近結婚したばかりなので、子育ての支援が発達していけばいい」
▼福岡市民
「福岡は若い子がすごく増えているので、子育て支援はすごく必要だと思います」

多くの市民が挙げたのは、高島市長が選挙で公約にも掲げていた子育て世帯への支援です。

▼川崎キャスター
「子育てに関しては国からの交付金を活用する形で10万円給付を発表しましたけど、今やっている幼児の医療費無償のような、恒常的なものなのか、それとも給付金という一時的なサポートなのか?」
▼高島市長
「恒常的なイメージ。今これをもらったからといって、ずっと子育てをしていく安心感につながるものではないと思う。子育て支援策は恒常的に、これからも制度としてずっと続くようなものでないと安心感はないのかなと」

▼川崎キャスター
「その言葉は結構大きいかもしれない」
▼高島市長
「よかったですね。引き出せて。よそでは言ってなかったから」

【国政進出の可能性は?】
▼川崎キャスター
「今後4年間経て、4期目を終えた後に国政進出の可能性が1%でもあるのか」
▼高島市長
「もう未来のこと、全然分からないですね。その時のテンションじゃないですか?でも私は現時点では、すごく首長(市長)にやりがいを感じています」

▼川崎キャスター
「もし5期目を仮にやらないとして、国政にも行かないとしたら、フリーの立場だが」
▼高島市長
「ちょっと…何でそんなに私を…。4期目始まったばかりなんですけど。やりたいこといっぱいあるので。5期目やってもいいし、国政も『どうしても』ってならばやってもいいですし、絵本作家になるもよし」

▼川崎キャスター
「あらゆる可能性があると」
▼高島市長
「あらゆる可能性。夢はいっぱい。ただ忘れちゃいけないのは、私、当選したばかりなので、ぜひ4期目の4年間にも期待していただいて、今年もどうぞよろしくお願いいたします」

(TNC報道ワイド「記者のチカラ」 2023年1月4日OAより)

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