2022/03/17 16:00
ソフトバンク小久保2軍監督がNPB初勝利 開幕投手に抜てきした19歳田上が好投「期待以上」
ホークス
2022/03/18 20:00
◇ウエスタン・リーグ ソフトバンク4-0オリックス(18日・タマスタ筑後)
ソフトバンクが5投手の完封リレーで開幕戦を飾った。育成選手の田上奏大(そうた)投手(19)が先発して5回3安打無失点、6奪三振と好投。昨年のヘッドコーチから配置転換となった小久保裕紀2軍監督(50)は公式戦初采配で白星を挙げた。
田上はドラフト5位で入団して2年目の右腕。大きな故障などもなかったものの高卒1年目を終えた昨年オフに球団が支配下契約を解除、育成選手としての再契約を打診され受け入れるなど異例のケースとして注目された。悔しさを胸に秘め黙々と練習に励む姿をオフ、キャンプで見てきた小久保2軍監督ら首脳陣は、現段階での実力も見極めた上で”開幕投手”に抜てき。その期待に応えるような75球、最速151キロの力投だった。
「真っすぐ、インコースがよかった。自分のしたいことができた。今日はいっぱいいっぱい、必死だった。4回できつかったけど、(5回も)いけるなと思った」
先発の通達は1週間前。首脳陣には「2軍の軸として使いたい」と声を掛けられたという。「そこまでできるかなと思ったけど、小久保監督もコーチも『できる』と言ってくださって自信になった。(開幕投手通達は)めちゃくちゃうれしかったです。期待されているんだな、と思った」
もともと外野手としてプレーしていた田上が投手に本格転向したのは大阪・履正社高3年時の6月。投手としての実績はほとんどなかったにもかかわらずソフトバンクが支配下で指名したのは、経験が浅い中で151キロを計測するなど潜在能力の高さに期待したからこそだった。1年目は主に3軍で登板し、2軍は1試合(1イニング)を経験。叔父で元ソフトバンクの捕手、2009年ベストナインの秀則氏のアドバイスも受けながら、支配下返り咲きへ気持ちを切り替えて迎えた2年目の開幕を最高の形で飾った。
試合後、公式戦初勝利のウイニングボールが自らの手元に届いたが小久保2軍監督に渡した。小久保2軍監督にとっても「監督」としては日本代表(侍ジャパン)を率いていた2017年以来の公式戦での勝利で、NPB球団では初めての勝利だったからだ。その小久保2軍監督は「(2月の)キャンプで別格の球を投げていた。開幕投手を伝えた時のあのあどけない顔は忘れられない」とうれしそうに目を細めた上で、制球良く無失点で5回まで投げた内容を高く評価した。
「期待以上のピッチング。あまり球数を投げる調整はさせられなかったので4回までかなと思っていたが、彼自身にとっても自信になったんじゃないかな。すぐに支配下になって上(1軍)で活躍できる力が僕はあると思っている。それにはこのウエスタン・リーグで圧倒的な成績を残す必要がある」
いろいろな意味の詰まった記念すべき1勝。田上から渡されたウイニングボールをジャンパーのポケットから取り出しながら、小久保2軍監督は声を弾ませた。
「田上奏大の初勝利なので心苦しいね。でも彼は(背番号が)3桁なので。2桁での初勝利がプロ野球選手として本当の初勝利なので、今回は預かっておきますよ」
背番号は70から156と大きくなった一方、悔しさも期待値も大きくなった2年目の開幕。小久保2軍監督から「いい仕事をしたな」と褒められた19歳は「もっと体力をつけていきたい」と目を輝かせた。
ソフトバンクが5投手の完封リレーで開幕戦を飾った。育成選手の田上奏大(そうた)投手(19)が先発して5回3安打無失点、6奪三振と好投。昨年のヘッドコーチから配置転換となった小久保裕紀2軍監督(50)は公式戦初采配で白星を挙げた。
田上はドラフト5位で入団して2年目の右腕。大きな故障などもなかったものの高卒1年目を終えた昨年オフに球団が支配下契約を解除、育成選手としての再契約を打診され受け入れるなど異例のケースとして注目された。悔しさを胸に秘め黙々と練習に励む姿をオフ、キャンプで見てきた小久保2軍監督ら首脳陣は、現段階での実力も見極めた上で”開幕投手”に抜てき。その期待に応えるような75球、最速151キロの力投だった。
「真っすぐ、インコースがよかった。自分のしたいことができた。今日はいっぱいいっぱい、必死だった。4回できつかったけど、(5回も)いけるなと思った」
先発の通達は1週間前。首脳陣には「2軍の軸として使いたい」と声を掛けられたという。「そこまでできるかなと思ったけど、小久保監督もコーチも『できる』と言ってくださって自信になった。(開幕投手通達は)めちゃくちゃうれしかったです。期待されているんだな、と思った」
もともと外野手としてプレーしていた田上が投手に本格転向したのは大阪・履正社高3年時の6月。投手としての実績はほとんどなかったにもかかわらずソフトバンクが支配下で指名したのは、経験が浅い中で151キロを計測するなど潜在能力の高さに期待したからこそだった。1年目は主に3軍で登板し、2軍は1試合(1イニング)を経験。叔父で元ソフトバンクの捕手、2009年ベストナインの秀則氏のアドバイスも受けながら、支配下返り咲きへ気持ちを切り替えて迎えた2年目の開幕を最高の形で飾った。
試合後、公式戦初勝利のウイニングボールが自らの手元に届いたが小久保2軍監督に渡した。小久保2軍監督にとっても「監督」としては日本代表(侍ジャパン)を率いていた2017年以来の公式戦での勝利で、NPB球団では初めての勝利だったからだ。その小久保2軍監督は「(2月の)キャンプで別格の球を投げていた。開幕投手を伝えた時のあのあどけない顔は忘れられない」とうれしそうに目を細めた上で、制球良く無失点で5回まで投げた内容を高く評価した。
「期待以上のピッチング。あまり球数を投げる調整はさせられなかったので4回までかなと思っていたが、彼自身にとっても自信になったんじゃないかな。すぐに支配下になって上(1軍)で活躍できる力が僕はあると思っている。それにはこのウエスタン・リーグで圧倒的な成績を残す必要がある」
いろいろな意味の詰まった記念すべき1勝。田上から渡されたウイニングボールをジャンパーのポケットから取り出しながら、小久保2軍監督は声を弾ませた。
「田上奏大の初勝利なので心苦しいね。でも彼は(背番号が)3桁なので。2桁での初勝利がプロ野球選手として本当の初勝利なので、今回は預かっておきますよ」
背番号は70から156と大きくなった一方、悔しさも期待値も大きくなった2年目の開幕。小久保2軍監督から「いい仕事をしたな」と褒められた19歳は「もっと体力をつけていきたい」と目を輝かせた。
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